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Azure Monitor アラートのステートレス・ステートフルを試し隊

 ·   3 分で読めます  ·   Kento

Azure Monitor には監視対象の状態(シグナル)に応じてアラートを発報することができます
このアラートにはステートレスとステートフルの2つの種類があります
今回はこれの違いを試してみました

アラートの状態

Azure Monitor アラートにはいくつかのプロパティがあります
その中に、「警告条件 (アラート条件)」と「ユーザーの応答」が含まれます

項目 ステータス 説明
警告条件 (アラート条件) 起動済み、解決済み Azure 基盤側で管理
ユーザーの応答 新規、確認済み、終了 ユーザー側で管理

ステータスだけを見ると似ているのでわかりずらいですが、誰がステータスを管理するかを意識するとわかりやすいです
今回、題材にしているのは Azure で管理する「警告条件 (アラート条件)」です

ざっくり手順

  1. Azure Monitor アラートの作成
  2. 仮想マシンに負荷をかける
  3. 負荷中のアラート確認
  4. 負荷解除後のアラート確認

1. Azure Monitor アラートの作成

仮想マシンの CPU 使用率を対象にするアラートを作成します

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アラートの作成:

[アラートを自動的に解決する] のチェックを外すことでステートレス アラートになります

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アラートの作成:

アラートの発生条件を同じにして、[アラートを自動的に解決する] のチェックを入れてステートフル アラートを設定しておきます

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アラートの作成:

2. 仮想マシンに負荷をかける

CPU に負荷をかけてアラートを発生させます
負荷は Azure Chaos Studio を使用しました
Chaos Studio を使って VM のテストをし隊 – クラウドを勉強し隊

3. 負荷中のアラート確認

Chaos Studio で CPU に負荷をかけてしばらくするとアラートが発報されました

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アラートの確認:

ステートレスはアラートの確認が発生するたびに新しいアラートが発報されます

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ステートレス アラート:

一方でステートフルはアラートが発報された後、アラートが解決されるまで新しいアラートが発報されません

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ステートフル アラート:

4. 負荷解除後のアラート確認

負荷を解除し、しばらくすると、ステートフル アラートの警告条件(アラート条件)は解決済みになります
しかし、ステートレス アラートは解決済みにならず、起動済みのままです

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アラートの確認:

解決済みになるロジックはこちらを見てください
Azure Monitor の警告の概要 - Azure Monitor | Microsoft Learn

まとめ

Azure Monitor アラートのステートレスとステートフルを試しました
同じ問題のアラートが頻発している場合は、アラート設定を見直し 場合によってはステートフルに変更すると良いかもしれません

参考

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Kento
著者
Kento
2020年に新卒で IT 企業に入社. インフラエンジニア(主にクラウド)として活動中