GitHub Copilot の Coding Agent を使って検証ブログを書くワークフローを最近利用しています!
人間と AI がそれぞれの得意分野を活かして協力することで、効率的かつ質の高いコンテンツを作成できるようになりました!
プレゼンテーション版は 検証ブログを GitHub Copilot に手伝わせ隊 から確認できます
背景
技術検証をした際に、その内容をブログにまとめることは知識の定着や共有に非常に有効です。しかし、検証に時間を使った後に執筆作業をするのは結構労力を使います。
GitHub Copilot の Coding Agent を活用することで、これを改善することができました!
人間は検証や創造的な部分に集中し、AI は定型的な作業や文章の整理を担当することで、効率的にブログを作成できます!
全体像:人間と AI の役割分担
検証ブログ作成における人間と AI の役割分担を図にまとめました!
まずはブログの執筆全体像です
sequenceDiagram
participant 人間
participant AI
%% アイデア出し & ドラフト
activate 人間
人間->>人間: アイデア出し・企画
人間->>AI: Issue 作成・アサイン<br/>(検証テーマ・目的・アジェンダを共有)
deactivate 人間
activate AI
AI->>AI: Issue / 既存記事を解析
AI->>AI: ブログのドラフト作成
AI->>人間: Pull Request を作成・共有
deactivate AI
%% 技術検証
activate 人間
人間->>人間: 技術検証を実施
人間->>人間: 検証結果をドラフトに追記
人間->>AI: 検証結果やスクショの<br/>反映をコメントで依頼
deactivate 人間
activate AI
AI->>AI: 追記内容をレビュー・修正
AI->>人間: 更新された Pull Request を提示
deactivate AI
activate 人間
人間->>人間: 最終レビュー・調整・公開
deactivate 人間
ブログの内容をもとにプレゼン資料を作成することがあります。
その場合も AI を使って効率的に作業を行っています。
そのワークフローはこちらです
sequenceDiagram
participant 人間
participant AI
%% Marp プレゼン生成
activate 人間
人間->>AI: プレゼンの Issue 作成・アサイン<br/>(元ネタのブログを共有)
deactivate 人間
activate AI
AI->>AI: ブログからスライド案を生成
AI->>人間: Marp プレゼンの Pull Request を作成
deactivate AI
activate 人間
人間->>人間: 修正
人間->>AI: コメントで追加修正を指示
deactivate 人間
activate AI
AI->>AI: フィードバックを反映して修正
AI->>人間: 更新内容を共有
deactivate AI
%% 公開
activate 人間
人間->>人間: 最終レビュー・調整・公開
deactivate 人間
このワークフローでは、人間が創造的な判断や実際の検証を担当し、AI が文章作成や整理作業を支援します!
ざっくり手順
ブログ執筆編
- アイデア出し(人間)
- 記事のドラフト作成(AI)
- 検証(人間)
- 検証結果を追記(人間 + AI)
プレゼン作成編
- Marp でプレゼンのドラフト作成(AI)
- プレゼンの修正(人間 + AI)
- Marp のエクスポート
Step1: アイデア出し(人間)
Issue でテーマを管理
検証したい技術や気になる機能を Issue で管理します! Issue には以下の情報を記載します:
- 検証テーマ:何を検証するか
- 検証の目的:なぜこの検証をするのか
- アジェンダ(概要):記事で扱いたい内容の構成
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この記事の場合は下記です
Step2: 記事のドラフト作成(AI)
Copilot にアサイン
Issue に @copilot をアサインするだけで、Copilot が自動的に作業を開始します!
Copilot は以下の作業を自動的に行います:
- Issue の内容を解析
- ブログの記事構造を理解(既存記事を参考に)
- 適切なディレクトリに記事ファイルを作成
- フロントマターを含む記事のドラフトを生成
- Pull Request を作成
AI が生成する内容
- 記事の骨組み:タイトル、導入部分、各セクション
- フロントマター:適切な日付、タグ、著者情報
- スクリーンショット用のプレースホルダー:視覚的な説明が必要な箇所を示す
- README ファイル:スクリーンショットの取得方法や注意事項
生成されるファイル例
content/ja/posts/2025/[トピック]/
├── index.md # ブログ記事本体
└── README.md # スクリーンショット取得の手順(必要に応じて)
static/images/posts/2025/[トピック]/
└── (スクリーンショット格納用ディレクトリ)
Step3: 検証(人間)
実際に検証を実施
AI が生成したドラフトを元に、実際の技術検証を行います!
- 環境の準備:記事で説明する環境をセットアップ
- 手順の実行:ドラフトに記載された手順を実際に試す
- Copilot が間違えていた場合や、ドラフトが気に食わない場合は修正
- 結果の記録:コマンドの出力や動作結果(スクショなど)をメモ
スクリーンショットの保存
検証中に撮影したスクリーンショットは、指定されたディレクトリに保存します!
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Step4: 検証結果を追記(人間 + AI)
検証結果の整理
検証で得られた情報を記事に追加します! この作業は人間と Copilot が協力して行います。
人間の作業
- 検証結果の要点を整理
- スクリーンショットを適切な場所に配置
- コマンドの出力や設定内容を記載
- 重要なポイントや注意事項を追記
AI の支援
Pull Request にコメントを追加することで、AI に修正を依頼できます:
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Copilot が自動的に:
- 文章を整理して追記
- スクリーンショットの挿入コードを追加
- 記事全体の流れを調整
反復的な改善
このプロセスは何度か繰り返せます!
- Pull Request にフィードバックをコメント
- Copilot が修正を反映
- 内容を確認してさらに加筆 or Copilot に修正依頼
最終的に記事が完成したら、Pull Request をマージして公開します!
ブログの執筆はここまでです
ブログの内容をもとに LT などプレゼンを行うことがあります
詳細は下記の記事で解説しています
Marp と GitHub Copilot を使って効率よくプレゼンし隊 – クラウドを勉強し隊
本記事の後半では概要を紹介します
Step5: Marp でプレゼンのドラフト作成(AI)
新しい Issue を作成
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Copilot にアサイン
Issue に @copilot をアサインすると、Copilot が下記の作業を進めてくれます!
- ブログ記事の内容を解析
- プレゼン向けに要点を抽出
- Marp 形式のスライドを生成
- 適切な画像配置を提案
Step6: プレゼンの修正(人間 + AI)
プレゼンの仕上げ
生成されたプレゼンを確認し、必要に応じて調整します!
人間がチェックする項目
- スライドの流れ:ストーリーが自然か
- 情報量:1 枚のスライドに詰め込みすぎていないか
- 視覚的な要素:画像の配置は適切か
画像の配置やサイズ感など Copilot が判断できない部分は人間が修正します!
AI に依頼できる修正
Copilot に任せられる内容は Pull Request のコメントで具体的に指示します!
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Step7: Marp のエクスポート
修正が完了すると Marp で HTML や PDF など使いたいフォーマットでエクスポートします!
最近は HTML でエクスポートすることが多いです!
この記事のプレゼンをエクスポートしたのがこちらです
検証ブログを GitHub Copilot に手伝わせ隊
おまけ
GitHub Copilot の Coding Agent に感動して発表されてから爆速で記事を書いたことがありました
GitHub Copilot Coding Agent がやばすぎて共有し隊 – クラウドを勉強し隊
この記事を X でポストしたら当時の GitHub CEO にリポストされました
これが GitHub の CEO にリツイートされた!?!? https://t.co/2EBaNQg1Nu pic.twitter.com/KOMvNwyx9g
— Kento (@kenakay01) May 23, 2025
まとめ
GitHub Copilot の Coding Agent を活用することで、検証ブログの作成プロセスが大きく変わりました!
人間は:
- 創造的な企画・アイデア出し
- 実際の技術検証
- 品質の最終確認
AI は:
- 記事構成の提案とドラフト作成
- 定型的な文章の整理
- フィードバックに基づく修正
この役割分担により、検証そのものに集中でき、かつ質の高いブログとプレゼン資料を効率的に作成できるようになりました!
技術検証の記録を残したいけれど執筆に時間がかかって悩んでいる方は、ぜひこのワークフローを試してみてください!