サービスグループ? SLI? 何が嬉しいん?

詳細はブログ記事も見てください
https://www.kentsu.website/ja/posts/2026/service_groups/

自己紹介

中山 賢斗 (Microsoft CSA)

  • 推しの Azure サービス
    • Azure SRE Agent
  • その他の活動

Azure で〇〇グループといえば?

Azure で〇〇グループといえば?

  • リソースグループ
  • 管理グループ
  • サービス グループ
  • NSG(ネットワーク セキュリティ グループ)
  • etc...

リソースグループ、管理グループ (+ サブスクリプション) とサービス グループの違いは?

既存の管理境界

管理・課金・ライフサイクルのための階層

  • 管理グループ: ポリシー・RBAC の階層継承
  • サブスクリプション: 課金・クォータ(サービス上限)の分離
  • リソース グループ: 同一サブスクリプション内のライフサイクル管理
  • タグ: メタデータ付与・クエリ用ラベル

既存の階層だけでは難しいこと

スコープをまたぐ横串ビューの不足

  • 複数サブスクリプションの Web アプリ集約
  • 本番・ステージング・開発の横断追跡
  • チームやワークロード単位のリソース把握
  • 課金・ポリシー境界を変えない情報整理

タグはあくまでも情報を付与するだけで、階層化やビューの作成ではない

Azure サービス グループ

テナント レベルの仮想フォルダー

  • サブスクリプション・リソース グループ・リソースの横断グループ化
  • 既存の管理階層を変更しないビュー
  • 1 リソースの複数サービス グループ所属
  • チーム・プロジェクト・ワークロード単位の整理

サービス グループの RBAC

ビューへの権限とリソース権限の分離

  • サービス グループへのアクセスによるメンバー リソース権限の付与なし
  • RBAC ロールの継承先は子サービス グループのみ
  • メンバー リソースへの RBAC 継承なし
    • リソース情報を見たい場合は従来通り、リソース グループやサブスクリプションに RBAC 割り当てが必要
  • プレビュー中の組み込みロールは サービスグループ管理者/共同作成者/閲覧者

現時点でのサービスグループの使いどころ

  • 正常性モデル
    • 現在のシステム状態が正常かどうか
  • SLI (Service Level Indicator)
    • 一定期間(例 7日)を通して、サービス品質を定量化する指標

正常性モデル

依存関係とシグナルによる
ワークロード現状把握

正常性モデルの構成

  • Event Hub の正常性悪化
  • バックエンド状態の変化
  • ワークロード全体への影響把握

サービスグループと正常性モデルの関係

正常性モデル自体はサービスグループがなくても作成可能

ただし、事前にサービスグループがあるとワークロードに関係のあるリソースを一括登録可能
あとからサービスグループに追加されたものも自動連係

SLI (Service Level Indicator)

シグナルによる
ワークロード傾向把握

2026/6/4 GA

SLI とは

  • SLI(Service Level Indicator)は、サービスの信頼性やパフォーマンスを実測する指標
    • 例:成功リクエスト率や一定時間内に応答したリクエスト率
  • SLIは実測値、SLOはその目標値

従来メトリック監視との違い

観点 従来の監視 SLI
測定内容 CPU使用率やメモリ使用率など
個々のリソース内部の状態
成功リクエスト率や応答時間など
サービスの信頼性やパフォーマンスを直接測定
ユーザー影響 ユーザー体験に影響しない場合がある ユーザーへの影響を直接測定

従来のメトリックはいらない?
→ SLI は従来メトリックを置き換えるものではなく、メトリックを材料としてユーザー視点の品質指標に集約する

エラーバジェット

チャレンジしていい余力

  • SLO を守りながら許容できる失敗の余地
  • 基本的には 「100% − SLO」 で算出
    • SLOが99.9%ならエラーバジェットは0.1%
  • エラーバジェットが十分に残っていれば、機能追加や変更などに一定のリスクを取れる
    • バーンレート: エラーバジェットを消費する速度
    • 急激な消費は突発的な劣化、緩やかだが継続する消費は長期的な品質低下の兆候

SLO を満たしていれば OK?

→ 選択した指標、集計方法、閾値 などが
適切かどうかのレビューは定期的に必要

Azure の SLI の現在の機能

Azure の SLI の現在の機能

設定項目

  • サービス グループ: 測定対象となるワークロードの境界
  • SLI type: 可用性またはレイテンシ
  • 評価方法: 要求単位または時間ウィンドウ単位
  • シグナル設計: 良い結果・合計結果・しきい値を表すメトリック
    • 利用できるのは Azure Monitor Workspace メトリックのみ
  • 基準目標: 測定結果と比較する SLO

まとめ

サービス グループは新しい管理の視点

  • 従来の管理視点はワークロード単位でみると不十分
  • サービス グループはワークロード単位での横断ビューを提供
  • 正常性モデル : ワークロードの現状把握
  • SLI : サービスの信頼性やパフォーマンスなどの傾向調査

参考リンク

ご清聴ありがとうございました

詳細はブログ記事参照
https://www.kentsu.website/ja/posts/2026/service_groups/