Azure Monitor とは Azure で提供されている監視サービスです
- 監視データの収集
- 監視データの保存
- 監視データの活用
など様々なことが可能です
今回は 監視データの活用
のうち、アラート機能のテスト方法について考えてみます
想定される読者
- Azure Monitor のアラート機能について知りたい
- Azure Monitor のアラートをテストしたい
想定されない読者
- Azure Monitor の全体像を知りたい
- Azure Monitor で監視方法を知りたい
Azure Monitor アラート
収集した監視データを基にアラートを発報することが可能です
Azure Monitor においてアラート機能はいくつかの要素に分解することができます
詳細は公式ドキュメント(Azure Monitor の警告とは)を見てもらうとしていくつかピックアップします
Azure Monitor アラート構成要素 | 説明 |
---|---|
アラートルール | シグナル、アラート条件、アラート条件の確認頻度、アクショングループなどを束ねたもの |
シグナル | 監視データ (CPU使用率、エラーログなど) |
アクショングループ | アラート条件を満たした際に実行すること(メール通知、Azure Function、Logic Apps など) |
アラート処理ルール | アクショングループに追加の設定を付与(追加のアクショングループ、アクショングループの実行をキャンセル) |
公開情報に記載されている図を見てます
- 監視対象から監視データを収集
- アラートルール
- シグナルが
- アラート発報条件を満たすかを
- 設定された頻度(スケジュール)でチェック
- 条件がマッチ
- アラートの作成
- アラート処理ルールで追加のアクション/アクションのキャンセルを確認
- (キャンセルされていなければ) アクショングループの実行
- アクション
- それぞれのアクションを実行
テストポイント
先述の通り、Azure Monitor アラートはアラートルールや、アクショングループなどの要素に分解できます
それぞれの要素ごとにどのようにテストができるか考えてみます
アラートルール
シグナルが条件にマッチした際にアラートが発報されるかがポイントです
すなわち、アラート条件を発生させる必要があります
- Azure Chaos Studio で疑似障害を発生
- Azure Load Testing で負荷をかける
- 気合いで頑張る (仮想マシンを停止、サービスを停止など)
アクショングループ
正しくアクションが実行されるかがポイントです
アクションさえ実行できれば、アラートをわざわざ発報させる必要はないということです
- アクショングループのテスト
- 気合いで頑張る(アラートを発報させる)
アクショングループのテストとはこの画面にある通りさまざまなアラートのテストができます
ただし、ダミーの文字列が利用されるのでアクションの内容に依っては正しくテストができない場合があります
そのような場合はアラート発報させてテストする必要があります
アラート処理ルール
アラートルール発生時の追加のアクション/アクションのキャンセルをテストする必要があります
既に記載したアラートルールとアクショングループを組み合わせてテストする必要があります
まとめ
今回は検証せずに頭にある内容を書き出してみました
そもそもアラートルールとアクショングループが個別にわかれていることに着目すると、意外とシンプルに動作テストができそうです