Azure VM のトラブルシューティングで利用できるパフォーマンス診断を試してみます
パフォーマンス診断
VM のパフォーマンス診断は 2 種類あります
- 継続的診断 (プレビュー) は、5 秒間隔でデータを収集し、5 分ごとに高いリソース使用量に関する実用的な分析情報を報告します。
- オンデマンド診断 は、1 つの時点で収集されたデータに基づいて、より詳細なデータ、分析情報、および推奨事項を使用して、継続的なパフォーマンスの問題をトラブルシューティングするのに役立ちます。
ざっくり手順
- パフォーマンス診断の有効化
- VM に負荷をかける
- オンデマンド診断の実行
- レポートの確認
1. パフォーマンス診断の有効化
Azure Portal で VM の画面に移動し、[Performance Diagnostics] から [Performance Diagnostics を有効にする] を選択します
継続的診断を有効にするか、オンデマンド診断をその時に実行するか、どのストレージアカウントに保存するかを選択します
オプションの細かい違いはこちらを参照
2. VM に負荷をかける
パフォーマンス診断を実行するために VM に負荷をかけます
今回は Azure Chaos Studio を使いました
詳細はこちらの記事を見てください
Chaos Studio を使って VM のテストをし隊 – クラウドを勉強し隊
3. オンデマンド診断の実行
1 の手順で オンデマンド診断を実行しましたが、念のため 2 の手順で VM に負荷をかけた後にもう一度実行します
Azure Portal で VM の画面に移動し、[Performance Diagnostics] から上部にある [オンデマンド診断の実行] を選択します
色々比較をしたいので、何度か実行してみます
4. レポートの確認
一番右端の「診断の種類」を見るとオンデマンドと継続的の 2 種類のレポートが作成されていることがわかります
継続的診断
継続的診断の結果をクリックしてみます
CPU 使用率が高いことが検知されています
Chaos Studio で負荷をかけたことが反映されているようです
また、レポートのダウンロードや分析情報は確認できないことがわかります
これは継続的診断の仕様として記載がありました
パフォーマンス診断 (PerfInsights) を使用して Azure 仮想マシンのパフォーマンスに関する問題のトラブルシューティングを行う - Virtual Machines | Microsoft Learn
オンデマンド診断
オンデマンド診断の結果をクリックしてみます
VM にデータディスクがないため、アプリケーションのパフォーマンスに悪い影響が出る可能性が示唆されています
画面上部の [すべての分析情報を表示する] を選択します
今回のオンデマンド診断の結果がレポートとしてまとまっています
ダウンロードすると Azure Portal から確認できたレポートがダウンロードすることができます
[Performance Diagnostics レポート] タブからもレポートを確認できます
まとめ
Azure VM のパフォーマンス診断を試してみました
SR でお問い合わせをする前に、まずはパフォーマンス診断を試してみるのも良いかもしれません