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VM のパフォーマンス診断を試し隊

 ·   3 分で読めます  ·   Kento

Azure VM のトラブルシューティングで利用できるパフォーマンス診断を試してみます

パフォーマンス診断

VM のパフォーマンス診断は 2 種類あります

  • 継続的診断 (プレビュー) は、5 秒間隔でデータを収集し、5 分ごとに高いリソース使用量に関する実用的な分析情報を報告します。
  • オンデマンド診断 は、1 つの時点で収集されたデータに基づいて、より詳細なデータ、分析情報、および推奨事項を使用して、継続的なパフォーマンスの問題をトラブルシューティングするのに役立ちます。

パフォーマンス診断 (PerfInsights) を使用して Azure 仮想マシンのパフォーマンスに関する問題のトラブルシューティングを行う - Virtual Machines | Microsoft Learn

ざっくり手順

  1. パフォーマンス診断の有効化
  2. VM に負荷をかける
  3. オンデマンド診断の実行
  4. レポートの確認

1. パフォーマンス診断の有効化

Azure Portal で VM の画面に移動し、[Performance Diagnostics] から [Performance Diagnostics を有効にする] を選択します

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パフォーマンス診断の有効化:

継続的診断を有効にするか、オンデマンド診断をその時に実行するか、どのストレージアカウントに保存するかを選択します
オプションの細かい違いはこちらを参照

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設定:

2. VM に負荷をかける

パフォーマンス診断を実行するために VM に負荷をかけます
今回は Azure Chaos Studio を使いました
詳細はこちらの記事を見てください
Chaos Studio を使って VM のテストをし隊 – クラウドを勉強し隊

3. オンデマンド診断の実行

1 の手順で オンデマンド診断を実行しましたが、念のため 2 の手順で VM に負荷をかけた後にもう一度実行します
Azure Portal で VM の画面に移動し、[Performance Diagnostics] から上部にある [オンデマンド診断の実行] を選択します

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オンデマンド診断の実行:

色々比較をしたいので、何度か実行してみます

4. レポートの確認

一番右端の「診断の種類」を見るとオンデマンドと継続的の 2 種類のレポートが作成されていることがわかります

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レポート:

継続的診断

継続的診断の結果をクリックしてみます
CPU 使用率が高いことが検知されています
Chaos Studio で負荷をかけたことが反映されているようです

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継続的診断:

また、レポートのダウンロードや分析情報は確認できないことがわかります
これは継続的診断の仕様として記載がありました
パフォーマンス診断 (PerfInsights) を使用して Azure 仮想マシンのパフォーマンスに関する問題のトラブルシューティングを行う - Virtual Machines | Microsoft Learn

オンデマンド診断

オンデマンド診断の結果をクリックしてみます
VM にデータディスクがないため、アプリケーションのパフォーマンスに悪い影響が出る可能性が示唆されています

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オンデマンド診断:

画面上部の [すべての分析情報を表示する] を選択します
今回のオンデマンド診断の結果がレポートとしてまとまっています

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オンデマンド診断:

ダウンロードすると Azure Portal から確認できたレポートがダウンロードすることができます

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オンデマンド診断:

[Performance Diagnostics レポート] タブからもレポートを確認できます

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オンデマンド診断:

まとめ

Azure VM のパフォーマンス診断を試してみました
SR でお問い合わせをする前に、まずはパフォーマンス診断を試してみるのも良いかもしれません

参考

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Kento
著者
Kento
2020年に新卒で IT 企業に入社. インフラエンジニア(主にクラウド)として活動中